

【2022年】
(6月1日)
立憲民主党の泉健太代表は1日夕、藤沢駅前で演説し、岸田政権の物価高対策を「(5月31日に成立した)補正予算では
何もやっていない」と批判、食材費などの値上がりが進むことで消費が落ち込む恐れがあると指摘した。
その上で「私たちは物価高と戦う。消費税引き下げと教育無償化を進め、消費にお金が回る社会を作りたい」と訴えた。
泉氏は、物価高対策の必要性を巡る衆院予算委員会での論戦を挙げ、「岸田文雄首相は『国民の意見を聞いてから判断
したい』と、ものすごい悠長なことを言っている」と指摘。
岸田首相の看板政策である「新しい資本主義」について「悪夢のアベノミクスが引き継がれている」とし、金融政策の
見直しを求めた。
泉氏は夏の参院選神奈川選挙区から出馬する立民新人の応援のため登壇。藤沢市民会館で総決起集会も開かれ、約800人
(主催者発表)が参加した。
(6月2日)
7月10日投開票が想定される参院選宮城選挙区(改選数1)で自民党と立憲民主党が着々と足場固めを進める。自民は
擁立する現職、桜井充氏に公明党推薦を取り付け、立民は新人の小畑仁子氏の当選に向け、連合宮城を介し国民民主党の
協力を得た。一部の自民支持層に野党出身という桜井氏の遍歴が遠心力を働かせる中、県連執行部はカバーに奔走するが、
立民は桜井氏の離反行為を掲げ〝包囲網〟を築く構えだ。
「これまでの(自民県連との)信頼関係の中、国政の安定のために桜井氏を全力で支援する」 公明党県本部の庄子賢一
代表は2日、県庁で記者会見し、自民県連と参院選で協力する考えをこう示した。自民県連は比例代表で立候補する公明
現職の横山信一氏を支援する。
同席した自民県連の西村明宏会長は桜井氏が自民支持者へのあいさつ周りを重ねていることを挙げ、「桜井氏が努力する
中、少しずつまとまってきている。公明党に関する書籍も読み、公明への理解を深めようとしている」と手応えを口にして
みせた。 西村氏は5月23日に公明県本部を訪れ、庄子氏に桜井氏への推薦を打診。庄子氏らは同日夜に緊急幹事会を
招集し、党本部に桜井氏推薦を上申することを決め、党中央幹事会が26日に桜井氏への推薦を決めた。 当初、公明党の
推薦協議は難航するとの見方があった。
桜井氏が民進党から出馬した6年前の参院選で、共産党との共闘関係を主導するなどしたためだ。公明党は共に弱者救済を
掲げ、支持層が重複する共産党とは〝犬猿の仲〟で知られる。
西村氏は4月中旬以降、公明県本部の幹部のほか、支持母体幹部にも面会して桜井氏擁立に理解を求め、汗をかいてきた。
西村氏は周囲に「桜井氏はこの苦労を分かっているかな」と漏らす。 ただ、スピード決着をみた背景には公明側が横山氏
の比例当選に向け、自民県連の力を借りたい思惑も透ける。自民県連幹部は「党本部同士はスムーズに決着しても、公明
支援者は簡単には桜井氏の過去を忘れないだろう」とくぎをさす。
「連合の推薦を受けた候補者である小畑氏に協力する」 国民民主党の浅野哲・県連代表は5月30日、連合宮城の大黒
雅弘会長、立憲民主党宮城県連の安住淳代表が見つめる中、記者団にこう語った。
国民は4月末に県連を発足し、県選出の国会議員らがいないため衆院茨城5区選出の浅野氏が代表に就いた。選挙機材の
提供や国民支持層への情報発信を通じ、小畑氏を後押しする。 会見に先だち3氏は、国民と立民が比例代表にそれぞれ
擁立する連合の組織内候補を支援し、その上で選挙区は連合が推薦する小畑氏に協力する方針を確認した。 国民民主党
本部は立民候補への推薦を控える方針だといい、同じく民主党に系譜を持つ両党の関係はギクシャクしている。安住氏は
こうした経緯を念頭に連合宮城を間にはさむことで宮城選挙区で両党の共闘関係を演出した形だ。 安住氏は会見で「政権
に対峙(たいじ)する力を作り、しかるべき時に全国で大同団結できる環境にしたい。宮城の位置づけは野党にとって歴史
的な戦いになる」と強調した。
一方、公示が迫る中、共産党や市民連合など友好組織との連携話は表面化しない。共産党県委員会幹部は「安住氏とは意思
統一を図っている。安住氏の戦略に任せている」という。安住氏は共産などに連携を打診するのに先駆けて〝おわび行脚〟
を予定している。桜井氏が支援者らに説明がなく自民会派入りしたため、安住氏が代わって謝罪するという。離反行為を
アピールすることで、自民支持層の瓦解(がかい)と立民支持層の結集を図る狙いだ。
安住氏は宮城選挙区の争点について「決して人間関係のドロドロだけではない」と述べつつも、「自民批判を徹底した人が
今日から自民でいいのか。政治は信無くば立たず。資質の問題は問わせてもらう」と語った。 参院選宮城選挙区は日本
維新の会新人の平井みどり氏らも出馬を予定する。
(6月3日)
立憲民主党は3日、22日に公示される見通しの参院選で掲げる公約を発表した。物価高対策を最大の柱に位置付け、
「円安放置の金融政策の見直し」などを岸田文雄政権への対立軸に打ち出した。ロシアによるウクライナ侵攻を踏まえて
「着実な安全保障」も柱に据え、弱点と指摘される分野に積極的に取り組む姿勢をアピールした。
立民の泉健太代表は3日の記者会見で、岸田政権の物価高への対応を「無為無策」と批判。首相の経済政策は事実上、
異次元の金融緩和を進めた安倍晋三政権の継続だと位置付けて「アベノミクスからの脱却」を強調した。
公約では、物価安定目標を前年比上昇率2%とした政府と日銀の共同声明を見直すと明記。消費税率の5%への引き下げも
盛り込んだ。一方、昨年の衆院選で掲げた「年収1千万円程度まで実質免除となる所得税減税」を削除するなど、現実路線
への転換もにじませた。 防衛費については「総額ありきではなく、メリハリのある防衛予算で防衛力の質的向上を図る」
とした。ただ、自民党などが主張する「国内総生産(GDP)比2%」といった数値目標を示すことには否定的だ。
米国の核兵器を自国領土内に配備して共同運用する「核共有」は「認められない」と明確に否定する一方、敵基地攻撃能力
保有の是非には触れなかった。小川淳也政調会長は2日、「他国領域内への攻撃には消極的だ」と説明した。 原発政策に
ついては、党綱領にある「原発ゼロ」という表現は使わず、「化石燃料、原子力発電に依存しない社会の実現」という
書きぶりにとどめた。
憲法については、改憲でも護憲でもない「論憲」の立場を掲げた。9条に関しては「9条を残して自衛隊を明記する自民党
案では、前法より後法が優先するという法解釈の基本原理が働き、戦力不保持・交戦権否認を定めた9条2項の法的拘束力
が失われる」として「反対」を表明した。
公約のキャッチコピーは「生活安全保障」。物価高対策と安全保障、教育無償化を3本柱とした。
(6月4日)
立憲民主党の泉健太代表は4日、提出で調整している岸田内閣不信任決議案について「今の政権は信任に値しないと言わ
ざるを得ない。そういった考えを軸に最終盤の対応を決めていきたい」と述べた。
仙台市で記者団の質問に答えた。党内では9日にも提出する案が出ている。
(6月5日)
立憲民主党は5日までに、在外投票での先行実施を盛り込んだインターネット投票の導入推進法案を衆院に提出した。
事前登録の迅速化で在外投票を促せるメリットをてこに、電子投票の普及を進める狙いだ。
同党のデジタル政策プロジェクトチーム(PT)が中心となりまとめた。公示から投票前日まで24時間の投票を可能に
する。2024年6月以降の在外投票、25年の参院選以降の国内投票での実施を目指す。
提出後の会見でPT座長の中谷一馬氏(衆院比例南関東)は、台湾デジタル担当相オードリー・タン氏の「デジタル民主
主義は政治と国民の距離を縮めていく」との言葉を引用。「新たな先進技術をアップデートしていけばきっとできる。
この法案の投げ掛けで、電子投票の持つ可能性を伝えたい」などと説明した。
(6月6日)
立憲民主党の泉健太代表が、自身のツイッターで「#立憲民主党いらない」とハッシュタグを付けて投稿し、直後に訂正
する一幕があった。
「おはようございます」。泉氏は2022年6月6日朝、こんなあいさつから、今夏に予定されている参院選挙の立候補予定者
を自身のツイッターで紹介した。
■「誤ったハッシュタグになっていました」 「週末は、宮城・千葉・京都・大阪の皆様、演説をお聞きくださり有難う
ございました!」泉氏は、こうお礼を述べ、宮城県選挙区から立候補予定の女性が聴衆に手を振る写真を投稿した。
その脇に、泉氏がおり、「物価高アンケート:何が高い?」とのパネルを持って、物価高対策に力を入れていることを
アピールした。泉氏は、ハッシュタグを付けて各選挙区の予定者の名前を挙げたが、続いて出したのが、「#立憲民主党
いらない」だった。
一見して自虐的なメッセージのため、すぐに話題になり、ツイートの画像が投稿されて次々に拡散した。
「やっちゃいましたね」との指摘が出ると同時に、手厳しいツッコミも相次いだ。「泉代表もそう思ってましたか」「正直
でよろしい」などと冗談交じりのリプライが次々に寄せられた。泉氏は直後に、訂正のツイートを行い、こう漏らした。
「どひゃー。 先程の投稿、誤ったハッシュタグになっていました。操作ミスです」 そのうえで、今回のツイートはすぐ
に削除された。
泉氏がミスした理由については、投稿では何も明かされなかったが、「サジェスト表示に引っかかりましたね。Twitter
あるあるです」といった推測があった。そのうえで、「どんまいどんまい」「気にすんな」「茶目っ気がある」と支持者
らからフォローする声も出ていた。
(6月7日)
立憲民主党の枝野幸男前代表(58)が7日、横浜市で神奈川選挙区から立候補予定の水野素子氏(52)の応援演説に駆け
付け、マイクを握った。「いまだに自民党は『小さな政府』とか時代遅れなことを言っている。規制緩和で民営化をやり
すぎて、政府自体が機能しないぐらい小さくなっちゃた」と訴え「昭和でいいのは歌ぐらいですよ。今は平成も超えて令和
の世の中なんですから」と声を張り上げた。
神奈川選挙区は改選数4と同時に非改選の欠員1の計5議席を争う異例の合併選挙。立民は水野氏と寺崎雄介氏、自民党は
現職の三原じゅん子氏と浅尾慶一郎元衆院議員、公明党は三浦信祐氏が出馬予定。日本維新の会の前神奈川県知事の松沢
成文氏、共産党の浅賀由香氏、国民民主党の深作ヘスス氏、社民党の内海洋一氏がそれぞれ立候補を予定。NHK党は新人
4人候補者の擁立を表明し、諸派からも複数が出馬を予定している。
(6月8日)
立憲民主党は内閣不信任決議案で、政府の物価高対策に関し「無為無策」とした上で「『岸田インフレ』は亡国の道だ」と
批判した。
(6月9日)
立憲民主党は8日、岸田内閣に対する不信任決議案と、細田博之衆院議長への不信任決議案を会派単独で衆院に提出した。
両不信任案は9日午後の衆院本会議で採決されるが、与党はいずれも否決する方針で、日本維新の会も立民に同調せず、
反対を表明し、野党の対応は割れた。
参院選(22日公示、7月10日投開票が有力)を目前に野党間の結束の乱れが、さらに鮮明となった。 立民の西村智奈美
幹事長は提出後の会見で、他党との共同提出に至らなかったことについて「提出した後で、ていねいに他党のみなさんに
ご理解とご賛同いただけるようにご協力をお願いする」とした。共産党は採決で賛成に回る見込みだが、15日の会期末を
前に野党間の立ち位置の違いや、温度差は広がるばかりだ。 両不信任決議案の対応について協議した日本維新の会は反対
の立場を明らかにした。馬場伸幸共同代表は「会期末になれば不信任決議案を出す。夏になれば盆踊りをする、というよう
なことを繰り返している。国民からもまったく評価されていない。茶番劇にお付き合いする必要はない」などと一蹴した。
国民民主党は9日に対応を決定するが、玉木雄一郎代表は岸田内閣に対する不信任案への賛同には否定的で反対に回るもの
とみられている。
野党は立民、共産、社民が賛成に回るが、維新は反対、国民も反対する可能性が高く、真っ二つに割れそうだ。
(6月10日)
立憲民主党の泉健太代表が10日の記者会見で、日本維新の会への対抗心をむき出しにした。維新の松井一郎代表(大阪
市長)が立民の安全保障政策を批判したことについて問われ「(維新には)いま国政で行われている安全保障の議論に早く
追い付いてもらう必要がある」と反論し、国会議員ではない松井氏を「浦島太郎」に例えて揶揄した。
泉氏は、維新が「核共有の議論」を掲げていることに関して「自民党においても、ばっさり否定された核共有(の議論)を
今から始めるのが維新だ。1周、2周遅れ。昭和より古いかもしれない、『力と力』の思考に立っておられる」と論評
した。さらに「国政に松井市長がいないこともあって、なかなか情報も得られないのかな」と挑発した。
今国会での政府提出法案の成立率が100%となる可能性について問われると「維新には強く抗議したい。(立民は)批判
ばかり、反対ばかりとフェイクを流し続ける」と再び維新をやり玉にあげ、「立憲民主党が賛成したものも多数ある」と胸
を張った。 「国会におられないから知らないのか。松井氏も含め、浦島太郎かと言いたくなる」と、重ねて松井氏を批判
した。
(6月11日)
立憲民主党の泉健太代表が11日、山梨県内入りし、参院選山梨選挙区に立候補する現職・宮沢由佳氏の勝利へ結束を
呼びかけた。
泉代表は同日、都留市で開かれた宮沢氏の総決起集会に出席。参院選で立憲民主党が躍進することが政治に緊張感を生む
とし、自民党に対抗できる野党が必要などと訴えた。
参院選には宮沢氏のほか、自民党の永井学氏、NHK党の黒木一郎氏、政治団体「参政党」の渡辺知彦氏の新人3人が
立候補を予定している。
(6月12日)
立憲民主党の有志議員が14日、「自衛隊員応援議員連盟」を発足させる。ロシアのウクライナ侵攻で国民の安全保障政策
への関心が高まる中、国防を担う自衛隊員の処遇改善策などを検討していく。
会長には枝野幸男・前代表が就任する。呼びかけ人には、泉代表のほか、野田佳彦・元首相、玄葉光一郎・元外相、安住
淳・元財務相ら重鎮が名を連ねた。14日の設立総会では、防衛省から自衛隊の現状と課題を聴き取る。
安保に関する立民内の考え方は、保守寄りからリベラルまで幅が広い。議連で活発な議論を行うことを通じ、共通認識を
形成していく狙いがありそうだ。
(6月13日)
立憲民主党静岡県連は12日、常任幹事会を静岡市で開き、22日公示が想定される参院選の静岡選挙区(改選数2)の対応
について、支援する候補者を自主的に判断する「自主支援」とすることを決めた。実質的な自主投票。渡辺周県連代表は
会合後の記者会見で、「考え方が(候補者の中で)一番近い」として無所属の現職山崎真之輔氏(40)=国民推薦=の
支援を期待するとした。
立民県連は2月の幹事会で、女性問題などを受けて山崎氏を推薦しないことを決定。独自候補擁立を検討したが、党本部が
5月、擁立を見送る方針を県連に伝えていた。 渡辺県連代表は「(山崎氏推薦見送りの判断は)全く消えていない」と
強調した上で、「だれが当選することが(党にとって)有利なのか、参院選後の野党再結集も見据えた高度な政治判断だ」
と述べ、個人的な立場で山崎氏を応援するとした。
幹事会に続いて党員・サポーター集会を開き、比例代表として県内を中心に活動する予定の党公認新人候補石川雅俊氏
(42)への支援を呼び掛けた。
(6月14日)
立憲民主党の有志議員は14日、自衛隊員の処遇改善などを求める「自衛隊員応援議員連盟」を設立した。
会長には枝野幸男前代表が就任。ウクライナ情勢を受けて、国内でも防衛政策などに関心が集まる中、隊員の処遇改善を
目指すことで保守層にアピールする狙いがある。
枝野氏や泉健太代表、野田佳彦元首相らが呼びかけ人となり、14日に国会内で開いた設立総会には党所属国会議員約70人
が参加した。枝野氏は「日本の安全に対して多くの国民の関心が高まる中、自衛隊員への期待も高まっている。誇りと自信
を持って仕事ができる環境を作ることは、政権を目指す政党の大事な責任だ」とあいさつした。
立憲は参院選公約で「着実な安全保障」を掲げ、隊員の処遇改善などを盛り込んでいる。議連は少子化時代の隊員募集や
隊員のワークライフバランスの確保、宿舎の老朽化など労働環境について議論する予定で、出席議員の一人は「労働問題に
取り組んできた立憲ならではの視点で自衛隊の応援をしていきたい」と話した。
(6月15日)
激しい雨模様となった4月29日の連合京都の中央メーデー。連合京都が推薦し、5選を目指す立憲民主党の現職、福山
哲郎氏(60)が演壇で「京都の反自民、反共産の1議席は、大切な、大切な、宝物のような議席だ。なんとか守らせて
いただきたい」と声を振り絞った。
続いて登壇した国民民主党代表代行の前原誠司氏も参院選に触れ、「もう一度、非自民、非共産の新たな中道改革勢力の
受け皿を作ることが必要だ」と発言。「連合京都が推薦した福山さんの健闘を祈ります」と締めくくった。旧民主党の流れ
をくみ、「兄弟党」とも称される立民と国民。
両氏は申し合わせたかのように「非自民、非共産の議席を守る」と口をそろえたが、参院選京都選挙区(改選数2)では
維新の新人を国民が推薦することが決まり、両党は完全にたもとを分かった。連合関係者は「前原さんの(立民への)決別
の言葉に聞こえた」とメーデーの日を振り返る。
福山氏と前原氏の間の亀裂が表面化したのは令和元年の参院選とされる。両党は静岡と京都で候補者が重複しないよう調整
したが、立民は国民の現職候補がいた静岡に対抗馬を立て、国民は京都の候補者を取り下げた。当時、立民幹事長として
参院選指揮の先頭に立っていたのが福山氏だった。 平成29年の衆院選では、民進党(当時)の代表だった前原氏が小池
百合子氏率いる「希望の党」との合流を決断した際、福山氏は枝野幸男氏が設立した立民へと移り、後に立民は野党第一党
に躍進した。
前原氏は今月4日、京都市内での維新候補の応援演説で「政治を変えなければならないが、旧民主党が仲良くしても解決
しない」と有権者に考えを伝えた。
立民関係者は「政治家としての意地もあり、前原氏としては裏切った福山氏に協力できなかったのだろう」と明かす。
両党の支持母体でもある連合京都は候補者の一本化に取り組むよう両党の府連に働きかけたが、亀裂は埋まらず、福山氏
推薦で選挙戦を迎える。「連合票が簡単に割れることはないとは思うが、前原氏個人で取り込んだ組織についてはどう動く
かわからない」と連合京都の幹部。分裂の波紋が広がっている。
(6月16日)
立憲民主党は16日、来週公示される参院選の比例代表候補として女性2人を公認した。選挙区、比例の候補は計51人に、
うち女性は26人で51.0%に達し、候補擁立作業を終えた。ジェンダー平等重視の姿勢を示すため「女性候補者5割」を
目標に掲げていた。
公認したのは要友紀子氏(46)と森永美樹氏(58)。比例候補は男女10人ずつの計20人、選挙区は女性16人、男性15人
の計31人となる。
立民は2月、女性候補の公募を優先的に始めた。3月には子育てや介護と選挙活動の両立を図るため、現職女性議員が相談
に乗る支援チームを発足させた。
(6月17日)
立憲民主党は17日、東京・日比谷野音で参院選(22日公示、7月10日投開票)へ向けて東京選挙区(改選数6)に立候補
を予定している現職の蓮舫氏、松尾明弘元衆院議員が集会に参加して、支持を訴えた。
公明党の竹谷とし子氏、共産党の山添拓氏、自民党の朝日健太郎氏の現職に、自民公認でアイドルグループ「おニャン子
クラブ」の元メンバーで新人の生稲晃子氏、日本維新の会の新人海老沢由紀氏、れいわ新選組の山本太郎代表らが立候補を
表明する激戦区となった。
知名度の高い蓮舫氏の再選が見込まれる一方で知名度で劣勢とされる松尾氏の国政復帰には党内からも危機感が浮上して
いる。立民都連幹事長の手塚仁雄衆院議員は「選挙は掲示板にポスターが貼られたところから有権者が意識し出す。松尾
さんのポスターは、蓮舫さんがむっとするかも知れないようなポスターを作らせてもらっています」と、キャッチコピー
も含めて斬新なものを投入することを明らかにした。劣勢をはね返すポスター作戦からダブル当選を目指す。
(6月18日)
与野党の参院選公約が出そろった。
物価高騰が国民生活を直撃する中、それぞれ補助金や減税など対策を競い合う。ロシアのウクライナ侵攻を受け、安全保障
政策や憲法改正も争点になりそうだ。
◇消費減税に野党照準
自民党は、物価高騰について「米国など他の主要国と比べて、日本は4分の1程度に収まっている」とこれまでの対策の
成果を誇示。石油元売り会社に対する補助金支給の継続などを通じ、燃油価格の抑制を図る方針だ。国民生活の底上げに
向け、資産所得倍増社会の実現も提唱した
公明党は、適正な賃上げ水準を明示するため、第三者委員会の設置を盛り込んだ。
立憲民主党は、政府・日銀の金融緩和政策が円安を招いていると批判。消費税率の時限的な5%への減税を主張した。
共産党も5%に引き下げるよう訴えた。
日本維新の会は、消費税の軽減税率を現行の8%から段階的に0~3%に引き下げると明記。国民民主党は「インフレ手当」
として現金10万円の一律給付を唱えた。れいわ新選組は消費税廃止、社民党は「消費税率3年間ゼロ」、NHK党は年金
受給者のNHK受信料無料化をそれぞれ掲げた。
◇GDP2%で温度差
安保政策では、与野党の多くが防衛費の増額に理解を示す一方、水準に関しては温度差がある。自民党は、北大西洋条約
機構(NATO)諸国が目標とする国内総生産(GDP)比2%以上を念頭に、来年度から5年以内に「必要な水準の達成」を
目指す方針を打ち出した。 公明党は「防衛力を着実に強化する」としつつも、「予算額ありきではなく、真に必要な
予算の確保を図る」と主張。自民党との立場の違いをにじませた。
立民は「総額ありきではなく、メリハリのある防衛予算で防衛力の質的向上を図る」と強調。維新はGDP比2%を増額の
一つの目安と位置付け、国民も「必要な防衛費を増額する」と記した。
これに対し、共産党は「平和と暮らしを壊す軍事費2倍化を許さない」と増額に反対した。
◇自衛隊明記に賛否
改憲をめぐり、自民党は9条への自衛隊明記など4項目の党改憲案に触れ、「改正を早期に実現する」と表明。公明党は9条
を堅持した上で、自衛隊明記の「検討を進める」と踏み込んだ。
野党は対応が割れた。立民は自衛隊明記の自民党案に反対。共産党も「9条改憲に反対を貫く」と強調した。
一方、維新は「9条への自衛隊規定」実現を明記。国民も9条について「具体的な議論を進める」とした。
(6月19日)
共同通信社は18、19両日、来月の参院選の有権者動向を探る全国電話世論調査(第1回トレンド調査)を実施した。
比例代表の投票先は自民党が27.3%で最も多く、日本維新の会7.7%、立憲民主党7.0%と続いた。参院選で何を最も重視
して投票するかを聞いたところ、物価高対策・経済政策が42.0%と最多。年金・医療・介護が16.2%で続いた。
物価高への首相の対応については、「十分だとは思わない」は79.6%、「十分だと思う」は14.2%だった。日本の防衛費
についてはGDPの「2%までの範囲で増額」との回答が37.2%。
回答は固定電話500人、携帯電話740人。
(6月20日)
■立憲民主党・野田佳彦元首相(発言録)
(アベノミクスについて触れ)世界中どの国も物価を下げようと努力しているが、日本だけ金融緩和を続けている。金融
緩和ということは、物価を上げようということだ。(内外)金利差が広がれば、金利が高いところにお金が流れるのは
当たり前だ。ドルがどんどん買われ、円安になる。こんな国に誰がしたのか。(元首相の)安倍(晋三)さんじゃないか。
失敗だったというところから金融政策、財政政策を変えなければいけない。(20日、千葉県船橋市の街頭演説で)
(6月21日)
立憲民主党の泉健太代表は21日の日本記者クラブ主催の討論会で、18歳の女子学生に飲酒させたと週刊誌に報じられ、
自民党を離党した吉川赳衆院議員の辞職を求めた。岸田文雄首相(自民党総裁)は「説明責任を果たせないなら、進退に
直結する問題だ」と応じた。
泉氏は「6月末を越えると国会議員にボーナスが出る。300万円近くが支給される日が近づいている。けじめをつけて
ほしい」と訴えた。
公明党の山口那津男代表は貸金業法違反(無登録営業)で有罪が確定した遠山清彦元衆院議員の事件に関し「国民の不信
を招いたことはざんきに堪えない。心からおわび申し上げ、厳に戒めたい」と述べた。
(6月22日)
立憲民主党の泉健太代表は22日、自民党が防衛費を事実上の倍額を目指す方針を示していることについて「いくら国の
安全保障が大事でも、防衛費だけ2倍にするのはバランスが悪すぎる。むちゃくちゃだ」と批判した。
仙台市内で演説した。防衛費をめぐっては国内総生産(GDP)比1%以内が目安だったが、自民は参院選公約で、北
大西洋条約機構(NATO)諸国の国防予算の対GDP比目標「2%以上」を念頭に令和10年度までに防衛費を積み
上げる方針を盛り込んだ。
泉氏は「教育も大事、防災も大事、農業も大事、老朽インフラ投資も大事。防衛費だけボーンと急に上げたら、国家バラ
ンスはめちゃくちゃになる」と強調。その上で「立民は着実な安全保障。必要なものは整備するが、余計なものは買わ
ない。自制的な安全保障政策が大事だ」と強調した。
(6月23日)
参院選の序盤情勢を探るため読売新聞社が実施した全国世論調査で、比例選の投票先は自民党が36%となり、同じ質問を
した前回(6月3~5日)から9ポイント下がったものの、他党を大きくリードした。
2位は日本維新の会の10%(前回9%)で、野党第1党の立憲民主党は8%(同7%)にとどまった。他党では、公明党
6%(同4%)、共産党3%(同4%)など。「決めていない」人は23%(同17%)だった。
投票先を決めるときに重視したい政策や争点(複数回答)は「景気や雇用」が80%(前回83%)と最も多く、「年金
など社会保障」72%(同78%)、「物価高対策」70%(同72%)が続いた。前回3位だった「外交や安全保障」
は11ポイント下がって64%。「新型コロナウイルス対策」も46%(同52%)と半数を下回った。「経済」への関心
が有権者に高まっているようだ。
調査は参院選公示後の22~23日に実施した。
(6月24日)
立憲民主党の泉健太代表は24日、参院選(7月10日投開票)公示後初めて京都府内に入った。
京都選挙区(改選数2)に立候補している現職が京都市伏見区で開いた個人演説会で「我々は政権を目指す政党。物価高に
対して生活者目線でみなさんを助けたい」と呼びかけた。
泉氏は岸田政権の物価高騰への対応について「アメリカより値上がりが『大したことない』と言う。生活感覚がない」と
批判。「我々は経済、産業、安全保障政策でみなさんに安心してもらう」と訴えた。
京都選挙区が自民党、日本維新の会の候補と争う情勢となっていることを意識し「自民と論戦できる野党は立憲民主党だ」
と声を上げ、自身の衆院議員としての地盤で支持拡大に力を込めた。
(6月25日)
東京・錦糸町駅南口で25日、立憲民主党の街頭演説会が行われ、参院選東京選挙区で4期目の当選を目指す蓮舫氏(54)
と比例代表で戦う辻元清美氏(62)が並んでマイクを握った。
最初に登壇した蓮舫氏は「私の国会での盟友辻元清美と蓮舫で、そろってこの錦糸町でお訴えをさせていただきます」と
述べ「物価高の夏です。値上げの夏です。この値上げに対して私たちは3月から岸田総理に財政出動が必要だ、と訴えて
きました」と聴衆に語りかけた。
そして岸田首相に対しては「防衛予算を倍額するのには敏感でも、物価高対策にはあまりにも鈍感だと言わざるをえない」
と断じた。さらに岸田首相の節電対策に言及し「節電が大事なのはみんな分かっている。でもそれよりも電気代が上がって
いるから節電をしなければ、電気代が払えないぐらい、それが一般的な感覚ではないでしょうか」と話し「政府として物価
高の会議は参院選公示の前日の6月21日ですよ。あまりにも遅すぎる。形だけの物価高対策の会議、あまりにもみえすいて
いると思います」と嘆いた。そして、ようやく出てきた政策について「何かというと『節電ポイント』ですよ。それは
ゲームですか? 電気代が2割増えているのに節電ポイントに参加すると月に数十円がポイントとして戻ってくるという
もの。そうしたら24日には参加者には2000円相当のポイントを付与すると…オークションじゃないんだから、こういうの
を場当たり的というんです」と政府の対応を批判した。
そして消費税減税に触れて「真っ当な政治をしましょうよ。大きい組織に利益誘導するような古い古い古い古い古い自民党
の政治ではなくて、みなさま方のためにみなさまに寄り添って支えていく真っ当な政治をこれまでもこれからも引き続き
蓮舫に担わせていただきたいと思っております」として、最後に投票用紙への書き込みについて「1枚目の東京選挙区は
蓮舫に、2枚目全国比例は辻元清美」と呼びかけて「蓮舫と辻元清美、これだけで怖いんじゃないですか? なんとなく」
と聴衆を笑わせた。続いてマイクを握った辻元氏は「参議院選挙の全国比例区候補者の辻元清美です。蓮舫さんと2人、
この錦糸町で街頭演説、みなさん、まずお聞きしたいと思います。この2人が国会にいなくなって、誰がおかしいことを、
おかしいと言い、そして誰が細かい税金の使い道をチェックしていくのか」と話し「蓮舫と辻元、やっぱり国会には必要
だ、と思う方、どうぞ拍手をしてみてください」と聴衆からの拍手喝采を浴びた。
そして「中にはね、あの2人がいてたら、うるさいから、いやや、一番思っているのは誰かご存じですか?」と問いかけて
すぐに「岸田総理じゃないですか?」とがなるように話した。
さらに「私、(21年の衆院選で落ちて)どうも一部の自民党の議員さんが大喜びしたらしいんですよ。うるさいのが1人
おらんようになった、と」と聴衆からの笑いを誘った。再びマイクをの握って「今回、私は標準語でしゃべろうと思って
きたんですよ、全国比例区なのに大阪弁しかしゃべられへんから、大阪選挙区の候補者と間違われるんです」と話した。
そこで肩からかけるタスキを指さして「だからこんなタスキをつけているんです『全国どこからでも投票できます』。で、
背中には『2枚目には個人の名前が書けます』と。これつけて全国走り回っております」と叫んだ。
政府の政策にかんしては「この物価高なのに年金や賃金をさげる。トンチンカンなんですよ。年金で400億円を浮かした。
アベノマスクを配るのに500億円使っているんです。こんな政治のありよう、おかしいと思いませんか?」とヒートアップ
させた。
そして終盤は「蓮舫、辻元セットで頑張って、しっかり体を張って参院での歯止めになる。男性議員にも頑張ってほしいんですけどね」と大きく笑顔で手を振った。
東京選挙区からは蓮舫氏のほか、れいわ新選組の山本太郎氏、公明党の竹谷とし子氏、共産党の山添拓氏、自民党の朝日
健太郎氏の現職4氏に、元「おニャン子クラブ」のメンバーで自民党公認のタレント生稲晃子氏、日本維新の会の海老沢
由紀氏、立民の松尾明弘氏、社民党服部良一氏、ファーストの会・荒木千陽代表、無所属の作家乙武洋匡氏らも出馬して
いる。
(6月26日)
立憲民主党の泉健太代表が26日、スポーツ紙のグループインタビューに応じ、参院選中盤戦に突入する意気込みを
語った。
公示から4日間、全国を遊説した泉氏は「円安と物価高を大きく取り上げたことが全国には浸透して来ている」。そして
党の公式CM動画の再生回数が「おかげさまで120万回まで行った。この短期間の中で大きな成果、大戦果だと思う」と
した。
物価高騰が続く中で3人の子どもの父親として弁当を作ることもある。「単純に1個の弁当を作った場合の単価が上がって
いるという実感がある。妻と割引の物を買わなきゃ、いけなくなって来てるよね、という会話はしました」などと生活者
目線で語った。
2016年、19年の参院選は全国で32ある1人区すべてで野党共闘を成立させたが今回は11選挙区にとどまる。
「現有(23)議席を1議席でも多く上回る。ここからの2週間の中でどういう局面を作れるか」と口元を引き締めた。
(6月27日)
産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が実施した参院選の中盤情勢調査では、与党の優勢な戦いぶりが
目立つ。自民党は勝敗のカギを握る全国32の改選1人区のうち、25で優位に立ち、複数区でも候補全員の当選が視野に
入る。立憲民主党は苦戦しており、共産党が擁立を見送って一本化が実現した12選挙区でも、半数で自民に後れを取って
いる。日本維新の会は躍進しそうだ。 「そんなに取れたらえらいことだが、全部がうまくいけば届くかもしれない」
自民の予想獲得議席数が最大68となった情勢調査の結果について、自民重鎮は27日、到達も可能な数字だとの認識を
示した。 自民が今後、野党を突き放す上でカギとなるのは、野党と激しく競り合っている接戦区の帰趨(きすう)だ。
全国32の1人区のうち、自民は25で優勢に戦いを進め、逆に野党が優勢な選挙区は2にとどまる。残る山形、新潟、
山梨、長野、沖縄の5選挙区が野党と競り合う接戦区だ。自民は茂木敏充幹事長が28日に沖縄入りするなど、幹部を接戦
区に集中投下し、優勢を確実にしたい考えだ。 一方で、自民は緩みを警戒する。遠藤利明選対委員長は「好調な情勢が
報じられたものの、一転、厳しい結果に終わった事例は枚挙にいとまがない」とする通達をすでに各陣営に出し、引き締め
を図っている。先の重鎮も「後は要らないことを言わないことだ」と語り、失言を戒めた。
立憲民主党は改選23議席に対し、予想獲得議席数は17~24。推薦する無所属候補を加えても、現有議席を維持できる
かは微妙な情勢となってきた。「野党共闘」は今回の参院選では後退し、共産が候補擁立を見送って立民に一本化した1人
区は12止まり。調査では、そのうち6選挙区で自民が優勢で、立民が優勢なのは青森、岩手だけだ。共産が候補を立てた
20選挙区では、山形を除く19選挙区で自民に大きくリードを許している。
立民は複数区でも苦戦が目立つ。2人を擁立した神奈川では共倒れの可能性も出てきた。京都では5選を目指す前幹事長
が、日本維新の会と当選ライン上で激戦を繰り広げている。 立民ベテランは27日、「まだ2週間ある。与党の『勝ち
すぎ』報道で、有権者がどう出るかは分からない」と語り、巻き返しを図る考えを強調した。
共産の小池晃書記局長は同日の記者会見で「力を合わせて戦う態勢を作るには一定の時間がかかる」と語り、一本化の決着
遅れが1人区での劣勢に影響していると指摘した。 日本維新の会は改選6議席に対し、予想は11~14。
比例代表で立民を超える議席獲得という目標の達成も視野に捉えつつある。
(6月28日)
共同通信社は26~28日、参院選の有権者動向を探るため全国電話世論調査(第2回トレンド調査)を実施した。
比例代表の投票先は、自民党が18、19日の前回調査より1.0ポイント増の28.3%で最多。
前回3位の立憲民主党は1.2ポイント増の8.2%で2位。公明党が1.0ポイント増の7.2%、前回2位の日本維新の会が1.6
ポイント減の6.1%と続いた。
「まだ決めていない」が34.0%あり、投開票日に向けて情勢が変化する可能性がある。
岸田文雄首相の下での憲法改正に「賛成」44.8%、「反対」44.7%と賛否が拮抗した。
回答は固定電話505人、携帯電話742人。
(6月29日)
立憲民主党の29日の幹部会で、参院選の演説内容をめぐり日本維新の会への批判を抑えるべきだとの意見が出され、泉
健太代表も理解を示した。
言及するほど「ライバル」の維新に有権者の注目が集まってしまい、立民として逆効果だと判断したため。
今後の遊説では、維新の地盤である関西を除いて抑制する見通しだ。
(6月30日)
■立憲民主党・小沢一郎衆院議員(発言録)
政治は何のためか。それは日本国民たるもの、どこに住んでいても、どんな職業でも、みんなが等しく、その幸せを、より
良い生活を享受できるため。それが政治の基本だったが、その考え方が全く失われてしまった。
これが全く変わってしまったところに現在の自公政治の大問題がある。だから我々はもう一度、「国民の生活が第一」。
政治とは国民の生活を支え、より良い明日を作り上げるためのものだ。この原点に我々は返らなくてはならない。
(30日、東京都内の応援演説で)